創作物語予告編
ScarletStar - 夢みる星が昇るとき -
過去から未来へ これは現在に繋がる物語
星に広がる世界は大きく蠢く時を迎える
過去の大戦は深い傷痕を残し 使い捨ての駒は怒りと憎しみを募らせた
時は流れ 時代は変わり 人々の記憶は新しい色に塗りつぶされてゆく
失われた記憶 |
一人の少年は自分を知らない 真実はどこへ消えてしまったのか 語る夢見に現れるのは知っているのに知らない者 |
「例え辛い結果になっても、僕は記憶を取り戻したい。本当の自分を知りたいから」 |
リュセフ・エトフィーダ |
絶滅に瀕す月の者 |
その少女は同胞を失った 信じるものが崩れ去った一瞬の時 瞳に蘇るのは燃え上がる炎と嘲笑を浮かべた友人 |
「どうしてなの……?私は今でも信じたくないよ」 |
レナ・ネオジオスト |
種族を超えて絆を結ぶ能力 |
培われた友情 稀少な力は渇望の眼差しを引き寄せた 互いに覚えたのは誰にも断ち切れない信頼という証 |
「僕は君達と戦いたくない。でも僕も君達も、護りたいものがあるんだよね」 |
オルガ・ラニック |
知識を求める優等生 |
少年が目にしたもの 拘束された銀獣と笑顔を無くした弟 身に付けた魔法知識は助けたいという一心のために |
「魔力とは神の恩恵。でも、それを行使するのは己の実力さ」 |
フィディア・グラルス |
白き大地を駆ける騎士 |
国のために我らは忠誠を誓う 命も剣も愛すべき故郷のもの 溢れる正義は何者をも貫く一閃となる |
「私は護るために戦います。例え火の中水の中、この命が尽きるまで」 |
フラウリッツ・ノエル・エイドール |
白き大地を護る騎士 |
国のために我らは集う 想いはすべて愛すべき者たちへ 敬愛なる地は彼らを祝福し彼らを護るだろう |
「聞け同志達よ!アステアの誇りを胸に、我が騎士団は燃ゆる牙となる!」 |
ランスロット・アイル・エイドール |
銀色の陽炎 |
古代より共生し 互いの信頼が彼らの命を繋ぐ 皇となる青年は種族の誇りと葛藤を抱きながら世界を渡った |
「僕らは同じだよ。だからこそ信頼という絆が生まれるんだ。何も違いなんてない」 |
キルシス・ユナ・ニーセ |
緑色の瞳は世界を見る 何も変わっていない世界を眺める
なんて平和な時代なのだろうか これまでの史暦は積み重なって後世へと受け継がれる
それでもいずれ人々は忘れることだろう
「フフ……忘れさせやしない。私が思い知らせてやろうじゃないか」
彼は笑う
あの頃の力は失われてしまったが 取り戻せばいいだけのこと
彼らが犯した罪を許すことは出来ないのだから
小さな村の頼れる保護者 その男に隠された秘密 海原に轟かす真の名前はいずれ知られる時が来る |
「何があっても、ここがお前の家であることには変わらないよ」 |
レイリス・エトフィーダ |
自立を目指すクールな少年 棘のある感情は知られて欲しくないためで 嫌いだからじゃない |
「俺は、自分に出来ることは出来る限りやりたい。少しでも恩返ししたいんだ」 |
ルファ・エトフィーダ |
とびきり明るいトラブルメーカー 少女が心を隠すのは自分が我が儘なのだと知っているから |
「私だって、やるときはきちんとやれるわ。馬鹿にしないでよね!」 |
スタンシェ・エトフィーダ |
孤独とは虚しさなのか 何をしても虚空は埋まらない
共感したのは彼も自分と同じだったから 願いのために自分は彼の力となろう
「……ただの、気まぐれだ」
例え利用されていたとしても構わない 同じであることに変わりはないのだから
我が時を統べる力を ……―― 今ここに
裏切りの少年 |
穏やかな笑顔は闇の出逢いをきっかけに豹変した |
「君だけは見逃してやろう。君は僕を生かしてくれた恩人だからな」 |
もう一人の自分 |
意識が沈み浮上するのは懐かしい場所 |
「ああ、そうか……私は自身を拒んだ。だから君がここにいる」 |
星の危機
けれど神は見守ることしかできない
「君達に無理はしてほしくない……けれど、私の力となってほしい」
頼れるのは創り出した守護者達
炎 水 風 地 氷 雷
光 闇 物 時
全 無 月
源
彼らは神のもとに集い 神の意志のままに
「我ら精霊の存在は、いつまでも貴方の意志と共に」
――… そして 世界の行く先は真実を知った者に賭けられた ――
幼化した子供が大人に成長する
男が本来の力を取り戻したとき 願いは始まり 願いは終わる
導かれるのは希望か それとも破滅か
すべての決着がついたとき 夢みる星は昇るだろう
ScarletStar
記憶を失った青年が辿るのは
過去から未来へ 現在に繋がる物語